東京に住む女友達 3 人が、沖縄に来た。
私も含めて全員仕事が終わらないまま旅行当日を迎えたために、今はうるま市のおしゃれカフェにこもって全員パソコン作業をしている。シュノーケリング後の疲労により全員顔が死んでる。
沖縄初上陸の子もいる今回のメンバー。
発見や驚きからさまざまなツッコミを残してくれたので、その中から 5 つを厳選してご紹介する。
寒い
那覇空港で友人 3 人と 5か月ぶりの再会。
感動の対面になるかと思いきや、ひと言挨拶を交わしたのち彼女たちはわりと冷めた顔でこう言った。
「ねえ、沖縄寒い」
11 月に入ってから突然寒くなった沖縄。
夏に移住して秋冬未体験の私も「え、こんなにいきなり?」と引くほど急に気温が下がって風が冷たくなった。(とはいえ 20 ~ 23 度はあるので、東京〈10 ~ 15 度〉よりは暖かいはず)
「沖縄寒いかな?」と旅行メンバーから聞かれて「私はまだTシャツ短パン生足サンダルで過ごしてるよ。軽く羽織れるものがあったら大丈夫なはず」と返信したのは 10 月。
ごめんな。事情が変わった。
「意外とチェーン店多いね」
那覇空港から宿泊先のコザに向かって、58 号線を快走する。
そのとき、後部座席にいた友人がつぶやいた。
「あ、吉野家」
「あ、モスバーガー」
「あ、ケンタッキー」
「沖縄って、意外とチェーン店いっぱいあるんだねー」
あります。普通にあります。
私も移住前に1度沖縄を訪れて、「スタバもマクドもすき家もガストもダイソーもあるんだ!!ビックリした!!良かった!!」と驚いた(そして沖縄の友人に「いや普通にあるから」とツッコまれた)記憶があった。
県外ではどうしても「自然いっぱいのリゾート地」という印象があるので、那覇や宜野湾の「街っぷり」にギャップを覚えるのは私も共感する。
「おにぎり温めてくれたね」
友人「おにぎり温めてくれたね」
真崎「沖縄のコンビニではおにぎり温めるんですよ」
友人「へえええええええええ!!!!」
今はもう慣れた、沖縄コンビニの「おにぎり温めますか?」。
東京をはじめ、今まで住んでいた関東・関西のコンビニでは聞かれたことがないので最初はビックリした。
レジ対応が研修中の店員さんだったときは「あ、もしかして緊張してお弁当と間違えているのかもな。がんばれ!」なんて心の中でエールを送ったりした。恥ずかしい。私もがんばれ。
余談。
沖縄だけじゃなかった。
「ネコ多いね」
かわいい。
沖縄全体はどうか知らないが、私が週 5 で訪れるコザはノラネコが多い。
どのコもわりとふてぶてしいけど、買ったご飯を手に提げているときはニャンニャンと寄ってくる。あざとい奴らだ。(しかしかわいい)
「ネコ、多いね」
旅中もいたるところでネコと出会い、友人がつぶやく。
あと「沖縄のノラネコは、なんか細いのが多いね」らしい。
東京のノラネコってどんなのだったっけ。デブちんだったっけ。
ちゃんと思い出せない。
「沖縄に来たって感じがしないね」
コザに到着して少し街を散策、飲むお店を探す。
沖縄の大衆居酒屋「足立屋」でオリオンビールをあおりながら、友人がふとつぶやく。
「なんか、沖縄に来たって感じがしないね」
小さな飲み屋街で、酔っぱらった皆さんに囲まれながら、ビールを飲んでつまみを食べて仕事と恋愛の話をしている女 4 人。
確かに、東京にいるときの光景と恐ろしいほど変わらない。
もちろん、コザには「沖縄」を感じるポイントが多々ある。「青い空!キレイな海!最高のリゾート!」とは違った、歴史・文化的な側面で。
これは、沖縄どうこうではなく私たち側に原因がある。
いつもと場所を変えたって、仲の良い女同士が集まってすることなんて実は東京でも沖縄でも大差はない。観光やアクティビティをちょっとだけ楽しんだら、あとはお酒とトークとお酒とお酒。これぞアラサー女子旅。
さて、このあとは浜比嘉島に移動してホテルにチェックイン。
海の見えるオシャレなホテルで、引き続き沖縄の宴を楽しみましょうね。
この記事を書いた人
ライター 真崎|ブログ:「真崎ですよ」
フリーライターの真崎です。
真面目な取材記事からゆるめのコラム、旅エッセイまでわりといろいろ書きます。
2016 年 6 月から沖縄の宜野湾市に住んでいます。
得意な沖縄料理はゴーヤチャンプル、それ以外は作れません。
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