【瀬長島はパラダイス】沖縄友達がほしくてポケモンGOを始めた女の末路
「今日、ポケモン探しに行きませんか?」
知り合いから連絡がきたのは 7 月 24 日。ポケモンGOが日本でリリースされてから 2 日後のことだった。
リリース前から話題となっていた海外各国でのポケGOブーム。2016 年 7 月 22 日に配信されると、ポケモンを捕まえに各地の町中を徘徊する人の群れがさっそくSNSにたくさん流れてきた。
あまのじゃくな私は「この流行りに乗っかって街中でウキウキ歩きスマホするポケGOクラスタにはならないぞ!」と無意味な意気込みでインストールしていなかった。しかし、知り合いから届いたメールを見た瞬間私はあっさりApp Storeのアイコンを押す。沖縄移住してから1か月半。友達があんまりいなくて寂しかったのである。
知り合いの迎えを待ちながら、インストールしたポケモンGOの初期設定を進めていく。
準備ができたと思ったら、突如私の目の前に表れた、ゼニガメ、ヒトカゲ、フシギダネ。昔から最初のバディは水ポケモンを選んでいたので、ここでも迷わずゼニガメをゲット。
のちのち「最初ゼニガメ選んだんですか!? うわーもったいないっすねー! ゼニガメとフシギダネは沖縄でけっこう普通に出現しますからねー! そこはヒトカゲ捕まえとくべきでしたねー!」と沖縄の某人にダメ出しされることになる。知らねえよ。
<いざポケモン探しの旅へ>
ほっといても勝手に湧き出てくるズバットやポッポを適当に捕まえていたら、知り合い 2 人の迎えが到着した。リリース日にインストールしていた 2 人は、すでにレベル 15 らしい。それが凄いのかもよく分からない。
私が想像していた以上に、ポケモンGOブームの波は沖縄をも巻き込んでいた。場所によってポケモンの出現率は大きく変わるらしく、国際通りや北谷アメリカンビレッジなど出現率の高いスポットは大勢のポケGOユーザーで賑わっていたらしい。
知り合いの車に乗り込む。助手席で私と運転手のスマホを持って 2 人分の操作(ポケモン捕獲・ポケストップでのアイテムゲット)をしながら、隣の彼に訪ねる。
「どこ行くん?」
「とりあえず南城市でも行ってみます? あとは、瀬長島っすかね」
南城市は、清々しいほどのポケモン過疎地だった。
特に収穫もなく、私たち 3 人は南城市を出て瀬長島を目指した。
モジュールが何か分からないうえにギャラドスのレア度もピンと来ない、そしてポケモン捕獲のために 2 日連続で瀬長島を訪れる彼の執念に軽く引きながら車に揺られる。
那覇ではちょこちょこポケモンが現れた。キャタピー、ドード、モルフォン、コイキング、コイキング、コイキングなんかを片っ端から捕まえている間に、レベルも上がり、私も少しずつハマり始める。
彼の言うとおり、瀬長島は超穴場だった。大量のポケモンと超大量のポケモントレーナーで溢れ返っていた。ポケストップが密集した草むらに身をひそめ、蚊と戦いつつ3時間ほどただひたすらにモンスターボールを投げ続ける。ペルシャ、ギャロップ、ニョロゾ、カモネギなど、普段はあまり出ないらしいレアめのポケモン達も捕まえた。
気付けば、インストール初日にしてレベル 11 まで爆上がり。ポケモン図鑑にも70匹が収まった。「初日やのにすげえええええ」と周りから驚かれると悪い気はしない。
「この調子で、もっとレベルを上げて、ポケモンもどんどん捕まえよう」
そんな決意もした。
************
数日後、飽きた。
瀬長島での私がポケモントレーナーとしてピークだった。宜野湾市の家に帰れば、近所にポケストップもない、ズバットとコラッタ、そして安定のコイキングしか出現しない。レベルも上がらない。虚しさしかない。
先日九州から友人が遊びに来たときに、久々にポケモンGOを起動して 2 人で北谷にやってきた。
友人は「えぇ!メノクラゲがいる!シェルダーがいる!なんでミニリュウハクリュウなんかいるの!沖縄すごい!!!」と感動しきりだった。沖縄はすごいらしい。
しかし、沖縄にいる珍しい(らしい)ポケモンたちも、すでに離れた私の心を揺さぶりはしない。トレーナー真崎のレベルは、きっと 14 から上がることはない。
沖縄でもあれだけ大きなブームが来たポケモンGO。瀬長島は、まだレアポケモンを狙うポケモントレーナーたちで賑わっているのだろうか。
知り合いから連絡がきたのは 7 月 24 日。ポケモンGOが日本でリリースされてから 2 日後のことだった。
リリース前から話題となっていた海外各国でのポケGOブーム。2016 年 7 月 22 日に配信されると、ポケモンを捕まえに各地の町中を徘徊する人の群れがさっそくSNSにたくさん流れてきた。
あまのじゃくな私は「この流行りに乗っかって街中でウキウキ歩きスマホするポケGOクラスタにはならないぞ!」と無意味な意気込みでインストールしていなかった。しかし、知り合いから届いたメールを見た瞬間私はあっさりApp Storeのアイコンを押す。沖縄移住してから1か月半。友達があんまりいなくて寂しかったのである。
知り合いの迎えを待ちながら、インストールしたポケモンGOの初期設定を進めていく。
準備ができたと思ったら、突如私の目の前に表れた、ゼニガメ、ヒトカゲ、フシギダネ。昔から最初のバディは水ポケモンを選んでいたので、ここでも迷わずゼニガメをゲット。
のちのち「最初ゼニガメ選んだんですか!? うわーもったいないっすねー! ゼニガメとフシギダネは沖縄でけっこう普通に出現しますからねー! そこはヒトカゲ捕まえとくべきでしたねー!」と沖縄の某人にダメ出しされることになる。知らねえよ。
<いざポケモン探しの旅へ>
ほっといても勝手に湧き出てくるズバットやポッポを適当に捕まえていたら、知り合い 2 人の迎えが到着した。リリース日にインストールしていた 2 人は、すでにレベル 15 らしい。それが凄いのかもよく分からない。
私が想像していた以上に、ポケモンGOブームの波は沖縄をも巻き込んでいた。場所によってポケモンの出現率は大きく変わるらしく、国際通りや北谷アメリカンビレッジなど出現率の高いスポットは大勢のポケGOユーザーで賑わっていたらしい。
知り合いの車に乗り込む。助手席で私と運転手のスマホを持って 2 人分の操作(ポケモン捕獲・ポケストップでのアイテムゲット)をしながら、隣の彼に訪ねる。
「どこ行くん?」
「とりあえず南城市でも行ってみます? あとは、瀬長島っすかね」
南城市は、清々しいほどのポケモン過疎地だった。
特に収穫もなく、私たち 3 人は南城市を出て瀬長島を目指した。
「なんで瀬長島?」
「瀬長島はめっちゃ穴場なんすよ」
「そーなん?」
「昨日もここに来て、モジュール使ったらギャラドス出ましたからね!」
モジュールが何か分からないうえにギャラドスのレア度もピンと来ない、そしてポケモン捕獲のために 2 日連続で瀬長島を訪れる彼の執念に軽く引きながら車に揺られる。
那覇ではちょこちょこポケモンが現れた。キャタピー、ドード、モルフォン、コイキング、コイキング、コイキングなんかを片っ端から捕まえている間に、レベルも上がり、私も少しずつハマり始める。
彼の言うとおり、瀬長島は超穴場だった。大量のポケモンと超大量のポケモントレーナーで溢れ返っていた。ポケストップが密集した草むらに身をひそめ、蚊と戦いつつ3時間ほどただひたすらにモンスターボールを投げ続ける。ペルシャ、ギャロップ、ニョロゾ、カモネギなど、普段はあまり出ないらしいレアめのポケモン達も捕まえた。
気付けば、インストール初日にしてレベル 11 まで爆上がり。ポケモン図鑑にも70匹が収まった。「初日やのにすげえええええ」と周りから驚かれると悪い気はしない。
「この調子で、もっとレベルを上げて、ポケモンもどんどん捕まえよう」
そんな決意もした。
************
数日後、飽きた。
瀬長島での私がポケモントレーナーとしてピークだった。宜野湾市の家に帰れば、近所にポケストップもない、ズバットとコラッタ、そして安定のコイキングしか出現しない。レベルも上がらない。虚しさしかない。
先日九州から友人が遊びに来たときに、久々にポケモンGOを起動して 2 人で北谷にやってきた。
友人は「えぇ!メノクラゲがいる!シェルダーがいる!なんでミニリュウハクリュウなんかいるの!沖縄すごい!!!」と感動しきりだった。沖縄はすごいらしい。
しかし、沖縄にいる珍しい(らしい)ポケモンたちも、すでに離れた私の心を揺さぶりはしない。トレーナー真崎のレベルは、きっと 14 から上がることはない。
沖縄でもあれだけ大きなブームが来たポケモンGO。瀬長島は、まだレアポケモンを狙うポケモントレーナーたちで賑わっているのだろうか。
この記事を書いた人
ライター 真崎|ブログ:「真崎ですよ」
フリーライターの真崎です。
真面目な取材記事からゆるめのコラム、旅エッセイまでわりといろいろ書きます。
2016 年 6 月から沖縄の宜野湾市に住んでいます。
得意な沖縄料理はゴーヤチャンプル、それ以外は作れません。
ライター 真崎|ブログ:「真崎ですよ」
フリーライターの真崎です。
真面目な取材記事からゆるめのコラム、旅エッセイまでわりといろいろ書きます。
2016 年 6 月から沖縄の宜野湾市に住んでいます。
得意な沖縄料理はゴーヤチャンプル、それ以外は作れません。
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