【お世話になりました】沖縄から高知へ移住します。なお沖縄は大好きです。

2016年、沖縄へ移住した数、約3万人。前年も同じく3万人にほど。また、沖縄移住後に県外へ移り住む人も多いらしい。どのような心境や状況で離れて行くのかもちろん人それぞれですが、気になるところである。

そして、以前てぃーだニュースでコラム記事を書いていただいた沖縄に移住したライター真崎さん。沖縄を離れるというではありませんか！！

なぜだ！？気になる～っ！！

理由が気になったので、てぃーだ編集部より「てぃーだニュースで移住前に1本書いていただけませか？」とお願いし、書いてもらいました。



どうもお久しぶりです、ライターの真崎です。


東京から沖縄に移住して、約1年半。

突然ですが、このたび高知へ移住することになりました。





周囲の友人たちにそう報告すると、みんなそこそこ驚きながら口を揃えてこう言う。

「え、真崎あんなに沖縄好きだったのになんで？」

むしろ今でも沖縄大好きです

そう、わたしはマジでめちゃくちゃ沖縄が好きだった。
というか現在進行形で今でも大好きである。





もともと、縁もゆかりも、思い入れもほとんどない沖縄に突然ふらりとやってきたのは、「あったかい場所にいたら悩みにくくなるかもしれない！！」というバカ丸出しの仮説が理由だった。

2015年春にフリーのライターになり、東京でバリバリ働くこと1年。

「売れなきゃ稼がなきゃ生き残らなきゃ」の3大焦燥感から次第にメンタルがやられていた頃である。
沖縄に住む唯一の友人から、突然電話がかかってきた。

他愛もない雑談のなかで、彼女はぼそりと言った。

「…真崎。沖縄はあったかいし、ゆるいぞ」





あったいし、ゆるい…だと？

この電話1本で、ほぼ移住を決めた。
どう考えても浅はかオブ・ザ・イヤーだけど、結果的にはこれが英断となる。

沖縄にきて180度好転した人生

金なし仕事ほぼなし、さらにメンタル不調の3重苦で沖縄にやってきた。
そんな私が、沖縄にいた1年半で以下のようなV字回復を遂げる。

１、メンタルがものの見事に回復した
２、元気になると仕事も順調になった
３、その結果収入も上がった
４．家賃などの物価が安くて自然に貯金ができた（沖縄移住時の貯金額は5万）
５、人生28年目にして初めての彼氏ができた

「肌荒れが治った！便秘も改善！キレイと健康を手に入れて毎日がハッピー！」といった怪しい健康食品の広告みたいな胡散臭いポジティブ文言たちだが、実際にわたしが沖縄にいて変わったことだ。





1年を通してずっと暖かく、いい意味で所々ゆるく、ライターの仕事もそこそこ多く、沖縄県民と移住者ともに関わる人がみんな優しく、どこにいても車で10～15分ほど走れば大好きな海を見て気分転換もできる。

沖縄の、人も、仕事も、気候も、あらゆる環境も。
とにかくすべてが自分にピタッとフィットしていた。
居心地も人間関係もとてもよく、毎日のびのびと過ごしていた。


そして、ぼんやり考えていた。

「もうなにもなければ、このまま沖縄に永住だな～」

28歳。そろそろ独身にも飽きるお年頃。

この先を見据えたお付き合い相手を探したり、「結婚して子育てするにはどの地域がいいかな～」などと考えながら沖縄ママたちから情報収集したりもしていた。

そして無事に彼氏もできた。沖縄在住の離島ボーイ。
いい人だった。なお2ヶ月で別れた。


高知移住を決めたのは、それから約3ヵ月後のことである。

なぜ高知に行くかというと

端的に言うと「男ができたから」である。
おめでとうございます。ありがとうございます。

経緯は話すと長いので、「運命☆」というキラキラワードで雑にまとめたい。

そもそもこんなに大好きな沖縄。
「県外にパートナーができる」
「家族から実家(京都)に強制送還される」
「なんらかの理由で沖縄を永久追放される」
みたいなことでもない限り離れることはないと思っていたら、高知でパートナーができた。レボリューション。


「え、真崎あんなに沖縄好きだったのになんで？」

そう首をかしげる友人たちも、全員が「あ～、それは仕方ないやつな」と納得してくれた。
友人たちよ、安心してくれ。相手はとてもいい人だ。





そして、高知移住直前。

沖縄でお世話になったたくさんの人にお別れとお礼の挨拶をしに行った。
すると、多くの人が口を揃えてこう言ってくれた。

「別れたらいつでも帰ってこいよ～！」
「別れたら沖縄で慰めてあげるぞ～！」
「別れたら笑って出迎えたるからな～！」





そんな、温かくて楽しくて適度に毒もある沖縄の皆さんが大好きだ。

短い間だったけど、沖縄に住めて本当によかった。
お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。

もし万が一、わたしが再度沖縄へ戻ってくることがあったら、「あっ……そういうことか」といろいろ察して温かく迎えてもらえると嬉しいです。