私を悩ませる「沖縄へ遊びに来た友達をどこに連れて行くべきか」問題

てぃーだニュース編集部

2016年10月11日 14:00



東京から沖縄に移住して、4か月が経った。

最近、県外の友達たちからよく連絡がくる。「今度仕事(もしくは旅行)で沖縄に行くからいっしょに遊ぼうよ」というお誘いである。

仕事関係の知人から懐かしい大学時代の友人まで、沖縄に移住してからいろんな人たちと再会するようになった。もし東京に住んでいたら、この友人たちとは逆に会っていなかったかもしれない。




県外の各種皆さまからお声がけいただけるのはとても嬉しい。しかし同時に、彼らからの誘いが私を悩ませることもある。

それが、「沖縄へ遊びに来た友達をどこに連れて行くべきか」問題である。


私が友人を連れて行くスポットは


友人から連絡がきて会う約束を取り付け、ウキウキと合流を果たしつつ「どこでも車出すで!どこ行きたい?」と聞く。

すると、返ってくる回答は大体以下の 2 つ。



「沖縄っぽいものが食べられるところ!」



「海があるいい感じのところ!」



オーケーオーケー。ザックリすぎてつらいけどまあオーケー。


私とて移住前に沖縄へ来た際、現地の友人にリクエストしたのは「すげーキレイな海行きたい!」である。
そんな雑な希望を聞いて彼女が真っすぐ車を走らせたのは、恩納村にあるプライベートビーチ。人も少なく、水面を照らす夕日の美しさに「なにこれええええええええええ」と遠慮なく絶叫できた素晴らしいスポットだった。


あの頃の彼女のように、私も友人たちの雑のリクエストにサラッと応えてみたい。

沖縄にある素敵な穴場スポットの数々を多少ドヤった顔で紹介したい。

「沖縄来て4か月なのに良い場所いっぱい知っててすごい!天才!尊敬!」と褒めちぎられたい。


数々の小さな虚栄心を心の隅に抱えつつ、友人たちのリクエストを聞いて私が真っすぐ車を走らせる場所はたったひとつ。

北谷・アメリカンビレッジである。






アメリカンビレッジを訪れる理由は

・海とキレイな夕日が見られるから
・女子が喜んでInstagramを起動しそうなカフェや雑貨店があるから
・沖縄料理店もあるから

以上 3 点。要約すれば「とりあえずここに来ておけば外すことはないだろう」になる。あと家から近い。


実際にアメリカンビレッジは素晴らしい観光スポットで、連れていった友人たちはもれなく全員とても喜んでくれている。夕方や夜に遊ぶことが多く、友人と肩を並べて階段に座ってボーっと夕日や夜の海を眺める時間は至福そのもの。「ここに来て良かった。真崎にお任せして良かった」などと言われてデヘデヘするのがセオリーになりつつある。


まさかのセオリー敗れる


先日東京の女友達から連絡があり、会うことになった。1 年前に会った以来なので再会にウキウキする。

待ち合わせ場所はゆいレール牧志駅。那覇の国際通りを探索し終えた彼女と合流する。しばし「久しぶり~!!元気~??キャピ」「うん元気~!なんか雰囲気変わったね~!キャピ」と久々に会う女同士の恒例行事キャピり合いを繰り広げたのち、この話題になった。


「どこ行こっか?」



「どこがいいかな? いい場所ある??」



北谷・アメリカンビレッジ………………で、いいのか?


いや、ちょっとそれ芸なさすぎない?
那覇で合流して夜には彼女は那覇空港に行くんだから那覇とか南部周辺で探すのが妥当じゃない?

でも、那覇って何があるっけ?
南部の素敵スポットってどこだっけ?


いつもアメリカンビレッジや自宅のある宜野湾市周辺ばかりウロウロしているので、那覇近辺の情報に私の頭がまったく対応できない。



「ごめん、私この辺りのオススメスポット全然知らんかも。」



「あ、いいよいいよ。そしたらこの海辺のカフェとかどうかな~?」



友達が自分で見つけてきてくれたお店に行くことになった。




九死に一生。窓から海の見えるとてもステキなカフェでした。ありがとう友達。ごめんな友達。


おすすめレパートリーが少なすぎて


せっかく数々の名所がある沖縄に移住してきたのに、私ときたら完全なる宜野湾・北谷ヒッキー。一歩外に出ると途端におすすめスポットの 1 つも出てこなくなるなんて、沖縄に住んでる甲斐よ。

来月上旬には、東京から友人 3 名が 3 泊 4 日で沖縄に来る。がっつり沖縄周遊をする予定で、「じゃあ私がめちゃくちゃ素敵なスポットいっぱい連れていくわ!(ドヤァ」とすでに大見栄を切ってしまっている。この見栄っ張りな性格たるや、前前前世からやり直して人格変えたい。

あと1か月の間に宜野湾を出ていろんな場所に足を運ぶ予定ではある。有名な観光スポットはもちろん、沖縄の人だから知っているようなニッチな穴場なんかもレパートリーに加えられたら御の字。

沖縄県民の皆さん、どうか私に「ここ超いいよ!」みたいな神情報を授けてください。もれなく這いつくばって感謝します。



この記事を書いた人
ライター 真崎|ブログ:「真崎ですよ」

 フリーライターの真崎です。
 真面目な取材記事からゆるめのコラム、旅エッセイまでわりといろいろ書きます。
 2016 年 6 月から沖縄の宜野湾市に住んでいます。
 得意な沖縄料理はゴーヤチャンプル、それ以外は作れません。




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