つい先日、誕生日を迎えて 27 歳になった。おめでとうございます。ありがとうございます。
誕生日前日 9 月 10 日こそ沖縄の友人たちがしっぽりお祝いしてくれたものの、肝心の誕生日当日。潔く、予定なし。
「ひとりでもできる限り”リア充”してやろう」という前向きな気持ち(意地)で「沖縄 絶景 カフェ」でググって素敵なお店を探した。調べながら気付けば寝落ちしていた。起きた。18 時。すべてを諦めた。
ベッドにゴロリと寝転がりながら廃人らしくスマホでFacebookを開く。
すると、知り合いのこんな投稿が目に入った。
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【ご報告】
○月○日、私△△はかねてよりお付き合いしていた▼▼さんと入籍しました。
この日を迎えられたのも、日頃私たちを支えてくr(以下略)
(いいね!157 件、コメント 42 件)
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「超いいね」を押して、そっとページを閉じた。
大学卒業後 3 年間、私はほぼ関東の、いわゆる「都会」にいた。
当時周りにいた友人たちは、パートナーを持ちつつも大学卒業後は「プライベート < 仕事」でバリバリ働いている人が多かったように思う。それがここ最近になって、26 ~ 29 歳くらいの同年代たちがすごい勢いで結婚し始めている。
一方の私は、独り身ゆえの軽いフットワークで何の計画もなく沖縄移住をしている。
「沖縄にはきっと真崎好みの顔が濃くてお酒が好きで包容力満点の優男がたくさんいるって!いい相手見つけてきてな!」
友人たちの力強くて雑で適当な激励にとりあえず私もうなずいておいた。
移住からもうすぐ 4 か月、未だ朗報を飛ばせず。
ごめんな友人。
ボランティア活動を通して知った衝撃の事実
私は、子どもを対象としたボランティア活動に週 3 で参加している。参加しているのは 3 歳 ~ 13 歳の子どもたち。大半は小学生である。
人なつっこい小 3 の女の子・Yちゃん( 8 歳)と、まだ誕生日前に話したときのこと。
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その子だけではない。その場にいた小学生たちに軽くヒアリングすると、どの子のお母さんもまあ若い。同じ歳までいかなくとも、いずれも私と大差ない。
移住前は、いくら周りが結婚・出産ラッシュだったとはいえ、子どもはまだみんな赤子 or 幼年期である。
「都会と地方」という分け方は安易で不適切かもしれないが、少なくとも「私が今まで育ってきた環境と沖縄」とでは、結婚観・家族観・仕事観に大きな差があるのかもしれないとそのとき思った。
結婚観、出産観について
ボランティアの帰り道。短期間だけお手伝いに来てくれていたエミちゃん(仮名・20 歳・沖縄生まれ沖縄育ち)と車に乗りながらつらつらおしゃべりをした。
「東京にいる同年代やと、26 歳くらいでようやく結婚ラッシュやで」
「真崎さんはいま結婚したいなーとかあるんですか?」
「相手がおったら考えるかもしれへんけど、実際おらんしピンとこんかも。エミちゃんは?」
「うーん、ちょっと焦る気持ちもあるかも。同級生がいま出産ラッシュなんですよ」
同級生、つまり 20 歳の皆さんが出産ラッシュ。
小学生たちのお母さんが私と同年代という事実にも合点がいった。
ちなみに 20 歳といえば、私がサークルと飲み会と飲み会と飲み会に明け暮れていた頃である。差。
そしてもうひとつ、沖縄に来てから私が気になっていたことをエミちゃんにふってみた。
ボランティアに来る子どもたちは、大体 3 ~ 4 人兄弟。中には 6 人兄弟の子たちもいる。
私が育った環境では、2 ~ 3 人兄弟が過半数。4 人兄弟にもなれば「○○ 4 兄弟!!」などと学校でちょっと有名になっちゃうレベルだった。
「真崎さん、子ども何人くらいほしいとかありますか?」
2 人は少ないらしい。
「だって、多いほうが楽しそうじゃないですか~^^」
エミちゃんのまったりした口調に、ほっこりして笑ってしまった。
これは、私とエミちゃん、あくまでも個人間レベルの話である。
でも、たぶん、地域差も関係しているんだと思う。
ずっと都会でジタバタしていた私にとっては、子だくさんな沖縄の環境も、エミちゃんの考え方も、ずいぶん新鮮に感じられた。
後日。ふたたびYちゃんが話しかけてくる。
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否定はできない。
この記事を書いた人
ライター 真崎|ブログ:「真崎ですよ」
フリーライターの真崎です。
真面目な取材記事からゆるめのコラム、旅エッセイまでわりといろいろ書きます。
2016 年 6 月から沖縄の宜野湾市に住んでいます。
得意な沖縄料理はゴーヤチャンプル、それ以外は作れません。
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