【スコールなんて怖くない】沖縄に来てから雨でも傘をささなくなった
沖縄の雨はエグい。
具体的には、以下 2 点においてとてもエグい。
■突発的すぎる
100 人が 100 人「うん、晴天!」と太鼓判を押すような気持ちいい晴れのお天気、そしてその中をルンルンと歩く私。誰がこの 10 秒後ずぶ濡れ半泣きでダッシュしていると思うだろう。「にこにこ笑顔でヨシヨシしてくれていたお母さんに突如、鬼の形相で投げ飛ばされた」みたいな衝撃がある。
■勢いが強すぎる
県外の雨を”シトシトシトザザザザザザ”と擬音化するなら、沖縄の雨は
”ズドドドドドドドドドドドドドドドジャバアアアアァァァァァアァァァァアアアアアアァァアアアアアアアンンンンンン”である。突然降ってきてこのハイテンション。情緒不安定かよ。
沖縄移住してから毎日 1 ~ 2 回はこの突発的豪雨・スコールに見舞われる。当初車を持たず徒歩かバス移動だった私は、幾度となくこのスコールで悲惨な目にあった。
県外に住んでいたときは、天気予報と出かける際の空模様で雨が降るか否かの判断は大体ついた。しかし沖縄の場合、家を出る前に見上げる空は清々しいほど晴れ渡っていることが多い。「これだけ晴れた中、傘持って歩くのちょっと嫌だな」という妙な意地のおかげで毎度ズブ濡れ半泣きである。
折り畳み傘を買ってみたけれど...
カバンに入れる荷物は増えてしまうが、晴天の中ふつうの傘をぶら下げて歩くよりはマシだろう。そして折り畳み傘を持つことで「さあこれでいつでも来てよくってよ、スコール」という強気(そして若干の上から目線)な心構えを持てる。
イオンモール沖縄ライカムでいっしょに買い物をしていた女友達に、嬉々として報告した。
そもそも沖縄の人、雨降って傘さす人もそんなおらん気するかも。
車の中でそんな会話をしていると、タイミングよくスコールが降ってきた。ほらやっぱり傘は必要だろう。そう言いかけた私の言葉を、友達の一言「ほら見てあのひと」が遮る。
なんで傘をささないの?
それ以来スコールのとき意識的に周りを見渡してみるようになった。確かに傘もささず豪雨に濡らされるがままの人たちの姿がよく目に入る。
なぜ傘をささないのだろう。
なぜ折り畳み傘を持たないのだろう。
沖縄生まれ沖縄育ちの青年に聞いてみた。
いや、僕はささないですねー。傘さす人少ないと思いますよ!
スコールは、勢い強すぎるので傘さしてもどうせ濡れます><
そもそも外を歩くことってあんまりないですよね。基本的に車移動で、外に出るのは車から降りて建物の中に入るまでの間くらいじゃないですか。それくらいならちょっと濡れてもいいかなって^^
沖縄移住から 4 か月、私はとうとう”濡れ慣れた”
相変わらず毎日 1 ~ 2 回のスコールに見舞われる。
しかし、車を購入した私はあまり雨が気にならなくなった。車移動中は濡れることもなく、車から降りて建物に入るまでの区間であれば「まぁちょっと濡れてもいいか」という気持ちになって濡れながらダッシュする。
青年の言っていた状況そのままである。これがいわゆる「濡れ慣れ」か。
あのとき購入した折り畳み傘は、今はもう出番なく玄関に横たわっている。
この記事を書いた人
ライター 真崎|ブログ:「真崎ですよ」
フリーライターの真崎です。
真面目な取材記事からゆるめのコラム、旅エッセイまでわりといろいろ書きます。
2016 年 6 月から沖縄の宜野湾市に住んでいます。
得意な沖縄料理はゴーヤチャンプル、それ以外は作れません。
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