普段なかなか食べる機会のない海産物の高級食材「車えび」をリーズナブルに味わえる場所があるということをご存知でしょうか?
宜野座インターをおりて車を 3 分ほど走らせたところにある『車えびの宜野座養殖場』の敷地内にあるレストラン『球屋(たまや)』。こちらでは、新鮮でピチピチの活き車えびを使ったお料理が楽しめます。
平成元年からスタートさせた『車えびの宜野座養殖場』は、もともとは全国の市場のみに出荷をする養殖場でした。しかし、その後個人の注文も受けるようになり、買いに来たお客様の「せっかく来たのだから私も食べてみたい」という声が多かったことから、12 年前にオープンさせたのだと言います。
利益をあげるためではなく“美味しい車えびを食べてもらいたい”という理由からレストランをはじめたため、車えびとしては価格設定がリーズナブル。例えば、中サイズの海老が 2 尾+野菜天ぷら、お味噌汁、サラダ、もずく酢がセットになった「上天丼」は1,250 円(税込み)です。
料理を注文すると、調理前に活き車えびの状態を見せてもらえます。「可哀想」という声もありますが、結局その後は皆さん美味しく召し上がるそうで(笑)
球屋で人気No.3 に入るボリューム満点メニュー「大物天丼」をいただいてみました♪
一尾約 17 cmの大物サイズの車えびが 3 尾(100g)+野菜の天ぷら、味噌汁、サラダ、もずく酢がついて1,990 円(税込み)。
野菜の天ぷらは季節によって多少変わることもありますが、この日はカボチャ、しめじ、いんげん、シビランでした。
衣がサクサクで!しかも厚くないのが嬉しい(笑)。主役の車えびは歯ごたえがあってプリップリ!一口目から感動してしまうほどの美味しさで、丼が空になるまでお箸が止まることはありませんでした。
活き車えびを塩焼き、刺身、フライ、寿司、天ぷら、5 種類の料理を 2 尾ずつ楽しめるコース(えびの量によって価格は異なりますが 2,100 円 ~ 4,300 円でいただけます)も人気だそうで、これはまた近いうちに再訪問しなければいけません。
せっかくなので、美味しい車えびを育てている養殖場を川崎格社長に案内していただきました。敷地面積は約 22,000 平米! ポンプで海水を引き上げ、生簀(いけす)は自然に近い状態を保っているそうです。
車エビは夜行性なので見学させていただいた時は静かでしたが(昼間は砂に潜って寝ているそうです)。夜にスタッフが餌(エサ)を与えるためボートで出動します。生簀の様子と車えびの健康状態を把握するため、毎日潜って確認することも欠かさないと言います。
餌はビタミンとミネラルが配合されているクオリティーの高いものを採用。「健康で美味しい車えびに育てるには、餌は重要ですから」と川崎さん。
「結構おいしいんですよ、食べてみますか?」
冗談かと思いましたが、どうやら本気の様子。生まれて初めて車えびの餌をいただいてみることに。香ばしくてスルメのような味でした。
選別と仕分け・出荷作業はスタッフが手作業で丁寧に行います。とても活きの良い車えびなので跳ねて大変そうですが、さすがベテラン!慣れた手つきでこなされていました。
出荷のピークはお歳暮の時期だそうで、多い日は市場に出荷する分にプラス 500 箱にもなるのだとか。
沖縄県は養殖の車えびの生産量日本一!
美味しい車えびが私たちの口に入るまでには、養殖場の方々の努力によって生まれているのだなぁ……と実感した一日でした。次のご褒美ランチは、球屋に決まり♪
■車えびレストラン球屋(たまや)・車えびの宜野座養殖場
住所:〒904-1302 沖縄県国頭郡宜野座村宜野座1008番地 地図は
こちら
電話:098-968-8342(養殖場)
098-968-4435(球屋)
営業時間(レストラン):11:30 ~ 21:00
定休日:火曜
Web:
http://www.ginozaab.com/
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沖縄の海は透明度が高くサンゴ礁に取り囲まれています。
沖縄県民は古くから自然の畏怖を知っています。
だからこそ、沖縄には手つかずの自然、原生林、生物の固有種が残っています。
青い空と、草木の緑と、花々の赤と、サンゴ礁の白い砂…。
色彩豊かな自然に囲まれた青い海で、沖縄の魚は悠々と泳いでいます。
アジアに近い沖縄で、OKINAWA blue water fishは育まれています。
Web:
http://blue-water-fish.okinawa/